こんにちは♪ LISAです。
私は文章を読むのも書くのも大好きです。
目を手術してから書籍は文字が小さくて目が疲れるので、読むスピードと量はがくっと減ってしまいました。
今回はそんな私が最近気になった言葉の使い方について綴っていきますね。
もくじ
気になる使い方の言葉3つ
最近、私が個人的に気になっている言葉を3つ、ピックアップしてみました。
正しい用法を併記していきますね。
では、一緒に見ていきましょう。
拝見させていただく
正しくは「拝見いたします」
過去形でしたら「拝見いたしました」ですね。
「拝見」と「いただく」は謙譲語なので、二重敬語にあたります。
★使用例★
・先日お送りくださいました資料を拝見いたしました。
・差し支えなければ、拝見してもよろしいですか?
拝見してくださってありがとうございます
正しくは「ご覧くださいましてありがとうございます」
拝見は謙譲語です。
自分が相手に対して「見る」という動作をしたときに使います。
相手が自分に対して「見る」という動作をしたときは「ご覧になる」が妥当となります。
バスガイドさんが「右手をご覧ください」というのを聞いたことありませんか?
「右手を拝見ください」とは言いませんよね。
口頭で言うとおかしいのに、文字になると突然誤った用法がまかりとってしまう最たる例かと思います。
更に敬意を払いたい相手の場合には
「ご高覧くださいましてありがとうございます」
となります。
★使用例★
・こちらのパンプレットをご覧ください。
その資料を観覧したいです
資料は二次元の物なので正しくは「閲覧」
観覧は平たく言うと見物することになります。三次元的に観て楽しむような時に使うということですね。
ただ、最近では創作活動をしている方の中で、「観覧注意」のような使われ方が広まっているようなので、やがては「観覧」でも正しくなっていくのかも知れません。
★使用例★
・人気番組の収録を観覧する。
どうして誤った使い方が増えているのか
以下は私の考察を含めて書いていきますね。
今も変わりなければ、敬語は中学生の国語で履修するものです。
私は30年程前、中学3年生の時に履修した記憶があります。
確かに、当時の同級生でも混乱している子がかなりいました。
現代に比べれば、もっとうんとおおらかだった時代です。
コンビニもファミレスも今ほど多くはありませんでしたし、なんと言っても、携帯電話さえない時代でした。
ですから、新たな言葉を学習するには、辞書を含めた書籍やテレビ、ラジオ、ビデオテープ、カセットテープといった、アナログなツールしかありませんでした。
逆に、個人が何かを発信するには、新聞や雑誌、テレビ、ラジオ番組へ投書するか、それこそ書籍を執筆する、同人誌を発行するといったものしかなかったのです。
ですから、変化をしていても、それらの情報が伝播するスピードはとても緩やかで、ともすると、それが一般に馴染むまでいかずに淘汰されてしまっていたと考えられます。
インターネットが爆発的に普及した昨今、変化のスピードは日進月歩どころか、刻一刻とも言えるまでに上昇しています。
そうした時代の変化が、間違った用法が広まるのに一役買っていて、それは、もしかすると近い将来、正しい用法として定着していくのかも知れません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は日常の出来事からふと思いついて、3つをピックアップして書いてみました。
言葉も生き物。
平安時代の文章が現代人には理解できないように、いずれ、変化していくものではあります。
そうした日々、流れて変化していくものであるからこそ、お勤めしていらっしゃる方は特に、ちょっとしたことで「おっ!」と先方の目に留まることがあるかも知れませんね。